「三上先輩……」 藤代はドアの前で呆然と立ちつくした。 「ああ? なんだよ。今開けるからちょっと待ってな」 言いながらキーを差し込み、ドアを開けようとしている三上の肩を掴んで、藤代は強引に自分に向き直らせる。 「あー、もう待てって!」 「なんでコイツの名前が並んでるんですかッ!?」 藤代が指差した表札に三上も目をやって、そしてこともなげに言う。 「ああ、それな」 「俺、今、間宮と住んでんだよ」 Young Forever ---------------------------------- 台所に和室が二部屋。台所と隣り合った部屋には炬燵やテレビが置かれ食堂兼居間の機能を果たし、奥の部屋が寝室にあてられているようだ。狭いながらセパレートのバスルームとトイレ。マンションではなく、いかにも学生向きの安アパート。 「ででででも、なんで間宮なんスかッ」 「だから言ってるだろ。あいつが俺と同じ大学に入学してきて、部屋探してるっていうからシェアする話を俺のほうから持ち出したんだよ」 「そそそそんな、いくら同じ高校の先輩後輩だからって……ッ」 「おかしいかよ?」 「おかしいッスよ!」 「それを言うなら、お前だって水野と暮らしてるだろうが」 三上がそう言って冷ややかな目を藤代に向ける。 「暮らしてるって……クラブの寮じゃないスか!」 本当はもう水野に対するわだかまりなどとっくに消えているくせに、時々、三上はこうやって藤代相手にそのネタを持ち出しては嫌味を言ってくる。 同じクラブに進んだのが、よほど気に入らなかったのか。 だが、一年前に今のクラブと契約することを助言したのは、他でもない三上本人なのだ。 そのときにはもう水野が入団することだって知っていたはずで――おそらくそれも含めて三上は今のクラブを藤代のベストと考えた。 だから事あるごとに繰り返されるそれは、気まぐれな三上の単なる嫌がらせに過ぎないと藤代もわかっている。 ――それにしたってそれにしたって……! 「ねえホントにあの間宮なの?なんか違う間宮だったりしないの?」 「なんだよ、違う間宮って……。あ、部屋に爬虫類がいないからか?」 「あ、そういえばいませんね」 「このアパート、ペット禁止でさ。まー、俺はトカゲくらいいいんじゃねえのって思ったんだけど、間宮のやつ、大学で飼うからいいって」 「大学で飼う!?」 「研究室に置いてあるんじゃねえの。っていうか、いちいちお前うるせえよ。なんだその過剰反応は」 そう言われても藤代のテンションはあの表札を見たときからおかしな方向にいってしまっている。 「なにか飲み物いれるから。座ってろ。お前ちょっと落ち着いたほうがいい」 ――誰のせいで取り乱してると思ってんだよ! そうは思うものの、三上に炬燵の座布団を示されて藤代は大人しくそこに腰を下ろす。 ――そうだ落ち着け間宮だぞ間宮。 間宮ごときに自分がこうまでうろたえる必要などないのだ。 うんうんと藤代がひとりで意味のない頷きを繰り返していたちょうどそのとき。 カンカンカンと音をさせて外階段を人が上がってくる気配がした。 すりガラスの窓向こうを人影がよぎって、藤代はごくりと唾を呑み込む。 果たしてドアを開けて現れたのは――やはりあの間宮だった。 少し髪を切って垢抜けたように見えなくもなかったが、でもやっぱり間宮は間宮のまま、独特のオーラに包まれている。 が、三上はそんな間宮を見てもさして動じることはなく(当たり前なのだが)、気安く声をかけた。 「あ、おかえり」 ――『おかえり』!? 藤代は思わず三上を振り仰ぎ見た。 ――今、このひと、おおお、おかえりって言ったよな! 今まで三上の「おかえり」を受ける相手は渋沢克朗ただひとりだった。 中高あわせて六年間、羨ましくも三上のルームメイト不動の地位を保ち続けた渋沢だけなのだ。 「藤代来てんだよ。オフなんだってさ」 三上が炬燵に入っている藤代を顎で示すと、間宮はとくに表情を変えることもなく「おう」と短く言っただけだった。 藤代も片手を上げてそれに答える。 間宮は武蔵森の同年代の中で藤代についでレギュラーの地位をずっと取りこぼさなかった実力の持ち主で、それゆえチームだけでなく選抜などでも同時に呼ばれることが多く、行動を等しくすることは頻繁だった。けれど性格の違いというやつで、さほど親しく話したりしたことはない。というか、間宮と個人的にごく親しい者が思い当たらない。 しいて言えば――三上だったんじゃないだろうか……。 「間宮、お前もコーヒー飲むか?」 「飲む」 まるで茶の間の親父状態で炬燵に居座る間宮を横目に、こちらは甲斐甲斐しい妻状態で台所に立つ三上の背中を藤代は泣きそうな気分で見やった。 少なくとも座っているのが三上で、使われるのは間宮であってくれたなら、悲しみもこうまで深くなりはしない。 「あ、藤代は砂糖入れるんだっけか? ウチ、調味用の砂糖しかねーんだよ。それでいいか?」 「オレ、砂糖入れませんよ……」 「ああ、そうだっけ?」 ――前にも言ったのに……。 藤代はかなり暗い気持ちになる。 いつもならそんな三上の言動など気にも留めないのだが、今日は違った。 間宮の目の前に置かれたマグカップ。 間宮専用らしいそれの中身は、ミルクがたっぷりと注がれたカフェオレ。 三上がマグカップをそこに置くまで一度たりとも二人の間で会話は交わされていないにもかかわらず、だ。 藤代の好みはすっかり忘れている三上が、間宮のコーヒーの嗜好をきちんと把握していることにショックを隠せない。 「どうしたよ?」 恨めしそうな目で三上を見やっても、てんで三上は気づいておらず、間宮は間宮で藤代の存在などそこにないかのようにずっと新聞に目を通していて、なんだか藤代は自分がこの場に相応しくない余ったパーツにでもなったような心地だった。 「で、どうよ?」 自分の分のコーヒーを手にしながら三上も炬燵へ入ってきた。 「へ?」 「今シーズンの手応えは、『藤代選手』?」 三上が悪戯っぽく笑いかけてくる。 「一年目にしちゃ上出来だったじゃねえか」 「あ……」 三上は知っているのだ。藤代のこの一年を。 こう見えて律儀な三上のことだから、きっと意識はしてくれているだろうとは思っていたが、こんなふうに話を振ってもらえるのは正直、嬉しい。しかも藤代の活躍を好意的に受け取ってくれているのが伝わってくる。 藤代はくすぐったいような照れくさいような気持ちになった。 「えへへ」 「ほらほら語ってみ?自慢してえことが山ほどあるだろ」 初っ端から調子を狂わされっぱなしの藤代だったが、目の前の三上の存在にようやく気分を盛り返す。 三上の視線はずっと藤代にあって、藤代の話を少しも面倒がらずに聞いてくれている。 先程までの疎外感が嘘のようだ。 小さな炬燵は三上との距離を狭め、久し振りの会話は弾んだ。 ――来てよかった……! しかし、そんな上々の気分も束の間。 「三上、メシは?」 間宮の放った一言に藤代は思わず立ち上がって、間宮の顔に向けて人差し指を突きつけた。 「間宮!お前なんで三上先輩のコト呼び捨てにしてんだよッ」 「もう先輩後輩でもないだろう」 「同じ大学の先輩後輩だろッ?!」 「学部が違う」 「んなこと関係ねえよ!学生時代の先輩後輩は一生続くもんなんだよ!」 いつからオレはこんな熱い体育会系になったんだと自分でも思いながら、しかし間違ったことを言っている気はしない。 「…っだいたい、お前は中学ン時から先輩にタメ口きいてたよなッ」 「お前だってそう変わんねえだろ、藤代」 間から呆れたような三上の声でツッコミが入る。 「だって先輩!」 「いいんだよコイツは。もうどうせ言ったって聞きゃしねー」 三上はそう肩をすくめてみせて、今度は間宮に向かって言った。 「今日は鍋。藤代もいるしな」 「って……もしかしてメシもゼンブ三上先輩が作ってやってんですかーッ?」 思わず涙目になって迫る藤代に、座ったまま後ずさりながら三上が答える。 「まさか。当番制に決まってるだろ。こいつ、料理けっこう上手いんだぜ」 「三上のも悪くない」 「当たり前だろ。年季が違わ」 「一年程度でなにが年季だ」 「まあな」 三上が笑う。 この気安い雰囲気が傍で見ている藤代の感情をぎりぎりと締め上げた。 渋沢相手に見せていたそれとまったく同じなのだ。 自分がどんなに望んでも得られなかったものを、同い年の、しかもあの間宮があっさり手にしているとは何事か。 「ま、せっかくだから今日は飲もーぜ。藤代、お前もオフくらいはいいだろ?」 「それはもちろんッスけど……」 これではいつまでたっても二人きりにはなれそうにもない。 藤代はこっそり肩を落とした。 □□□ 「三上先輩、三上センパーイ」 そっと遠慮がちに頬に触れてみる。熱かった。 伏せた睫毛がいやに長いのが目について、藤代は思わず手を引っ込める。 「ダメだ。完全に酔いつぶれちゃってるよ、このヒト」 言い訳でもするかのように藤代は早口で言った。 なんだろう、胸が妙にどきどきする。 意識すまいとするのに、視線がどうしても三上の口許や首筋にいってしまう。Vネックのセーターから覗く鎖骨がやけに気になって仕方ない。 それにしても三上がこんなに酒に弱いなんて知らなかった。 学生の頃、打ち上げやなんかの機会にはこっそりアルコールを持ち込んだりしたこともあったが、たぶん弱いという自覚があったのだろう、三上が醜態を晒したところなど、ついぞ見たことがない。 「三上は弱いくせに飲みたがる」 ――また呼び捨て……。 藤代はカチンとしながらも、間宮の口調にふと引っ掛かりを覚えて。 「お前知ってたのか」 「もう何度か、こういうことをやってるからな」 「………ッ」 またいらぬ衝撃を受け、藤代は項垂れる。 三上とは対照的に酒にはすこぶる強い間宮が、仕方ないなと立ち上がった。 「待ーッた!」 よいしょという具合に担ぎ起こそうとした間宮から、藤代はひったくる勢いで三上を奪う。 「オレがやる!」 抱き上げ、肩に寄りかからせて隣の部屋まで運ぶと、そこには準備よろしくすでに布団が敷かれてあったのだが。 「もしかしなくても、並んで寝てるワケか……」 もうここまで来たら何を見せられても驚かないぞと思っていた藤代だが、やはり並べて敷かれた布団には三度打ちのめされそうになった。 「布団は二組しかないが」 「間で寝るからいい!」 間宮に怒鳴り返しながら、三上を布団へ横たえる。 当の本人はこの藤代の衝撃など知らず、すっかり眠りこけてしまって気持ちよさそうな寝息まで立てている。 「明かり消すぞ」 「どうぞッ」 ほとんどヤケになって藤代は答える。 ――ああ、もうホントに。 入団から約十ヶ月。試合だ遠征だ取材だと忙しい日々が続いた。 ようやくオフに入って、念願叶って三上の部屋に遊びに来ることができたというのに。 藤代は本当に今日という日を楽しみにしていたのだ。 しかしそこに待っていたのは――間宮と同居、という衝撃の事実。 薄暗がりの中、目の前には三上の寝顔。 ――こんな無防備な顔、いつも間宮の前で晒してんのか……。 自分も目にすることができた嬉しさより、そんな現状に泣きたい気持ちになってくる。 中学、高校と続いた武蔵森の寮生活で、三上と同室の渋沢のことを幾度羨ましいと思ったかしれない。だが、それも相手が渋沢ということで諦めもついていたのだ。 顔も身体も実力も――自信はあるにはあったが、渋沢だけにはどこかかなわないという気持ちがずっと藤代の中にはあった。 とくに『三上にとっての自分』というのを思う時、どうしても越えられない壁だった、渋沢は。 三上の渋沢にみせる無二の信頼は比類ないもので。 だけど、そんなくだらない嫉妬心すら打ち消してしまうくらい、渋沢は秀でた人間で。 それなのに。 数ヶ月いっしょに暮らしただけで―― 「これはないッスよ先輩……」 いや、本当は知っている。 周りから言われるほど、三上は気難しい厄介な性格なんかではないのだ。 ちょっと素直じゃないだけで、一度懐に入れてしまった相手には無防備に自分を晒け出せることのできる人間だ。 面倒見だっていい。 渋沢とは違うやり方で、三上が藤代たち後輩のことをずいぶんと気にかけてきてくれたことはよく知っている。 普段は素っ気無いくせに、ときどきこちらがびっくりしてしまうくらいやさしくて。 特別になりたかった。 部活の先輩後輩としてじゃなく、藤代は三上の特別になりたかったのだ。 もう、ずっと――。 ――きっと先輩はこんな気持ち、知りもしないんだ。 三上の寝顔を見つめながら、藤代はどこからともなく浮かんできた寂しさに目を伏せた。 □□□ 「ッ……なァ……マズイって……」 「……藤代が……起きたらどーすんだよ……」 押し殺したような声がかすかに聞こえてきて藤代は眠りから覚めた。 ――三上先輩……? ああそうだ、今日は先輩のウチに泊まってるんだったと藤代は覚束ない頭で記憶を辿る。 「な……我慢しろって……間…宮ッ……やめ……」 ――間宮ーッ!? 藤代の意識が一気に覚醒する。 しかし、いきなり目を開ける勇気はなくて、藤代は怖々と瞼を持ち上げ。 そこに展開されていた光景に、石像の如く固まってしまった。 自分の両隣りに寝ていたはずの間宮と三上が抱き合って――というか、服をはだけられた三上が脚を抱え上げられ、あられもない格好を間宮の前に晒している。 「や……アッ……」 喘ぎとともにそらされた三上の顔は苦痛とも快楽ともつかない表情に歪んでいて。 思わずゴクリと生唾を呑み込んでしまうほど、艶かしかった。 「……ろ」 「……しろ、……」 「……藤代……おい、藤代ってば」 「起きねーな」 「こうすればいい」 「―――ッ」 側頭部に強い衝撃を感じて、藤代はぱちりと目を開いた。 「ほら、起きた」 「お前、いくら相手が藤代とはいえ、人の頭、蹴るなよなー」 「三上に言われたくない」 頭上で交わされる会話をぼんやりと聞いていた藤代は、不意に三上に顔を覗きこまれて今度こそ意識を覚醒させる。 「藤代。お前スゲエうなされてたぞ。どんな夢見てたんだよ」 「どんな夢って……」 藤代は仰向けになったまま、思わず間宮と三上の顔を交互に見やる。 ――ああ、よりにもよって、よりにもよって……なんて夢見るんだッオレはー! 夢の情景がリアルに思い浮かんで、藤代は今度こそ本気で泣きそうになる。 自分の夢というのが何より胸に痛かった。 がばりと身を起こして頭を左右に振る。 まだ寝ぼけているのかと思ったらしい三上は呆れた声で。 「さっさと起きて顔洗ってこ……ってか、先にソレなんとかして来い」 ちょっと気まずそうな表情で顔をそむけた三上に、藤代はきょとんとした顔を返しながら、不意に下を向いた途端、赤面した。 「こ、これはその……」 「言い訳はいーから!」 藤代の言葉を遮って、三上がバスルームの方をビシッと指差す。 「は…い……」 すごすごと言われたとおりに何とかするため藤代はバスルームへと向かった。 しかし成り行き上、いくらキレイなオネーサンを頭に思い浮かべようとしても、脳裏に甦るのは夢で見た三上の表情ばかりで。 自身を持て余しつつ、多大なる罪悪感とともに、結果的にはそれで処理してしまった。 「お前なァ、仕方ねーとは思うけど人ンちきてまで、そういうのはどうなんだよ?」 三上にはネチネチと嫌味を言われたけど、ほとんど藤代の耳には入っていなかった。 濡れた髪も乾かさないまま、どこかぼんやりしてしまう。 かと思えば、不意に三上と目が合って、非常に気まずい思いを味わう藤代だった。 □□□ 「三上先輩、オレ決めました」 三上の用意した朝食をすべて平らげ、箸をぱちりと置いてから藤代は意を決したように口を開いた。 「おう、なんだ?」 三上は味噌汁を飲み干しながら、続きを促す。 間宮は食後の煎茶をすすりながら、やっぱり新聞に目を落としていた。 「先輩、オレ……」 「うん?」 「クラブの寮出ます。そしてオレもここに住みます!」 「はァ?!」 味噌汁の椀を炬燵の天板に置いて、三上は藤代に向き合った。 「……ってお前、何言ってんだよ!」 新人の入寮義務期間である一年目も過ぎた。もともと引っ越しはしようと考えていたのだ。渡りに船。今、ここで言い出すしかない。 「家賃がタイヘンなんでしょ? オレもいっしょに住めば三分の一になるじゃないスか。こんないい話ほかにないです!」 「でもお前……」 「なんならオレが半分払ってもいいですよ?」 なにせ自分はもう社会人、安いなりにも年棒をもらっている身分だと藤代は胸を張る。 「いや、そういう問題じゃなくて……」 三上はただ困惑するばかりで、助けを求めるように間宮の方へ目を向けた。 相変わらず主のような風体で炬燵に居座り新聞を読む間宮は、一度だけ顔を上げて。 「藤代が半分払うなら俺はいい」 ――ナイス間宮! 心の中で親指を立てるハンドサインを送って、藤代は一気にたたみかける。 「ほらね、決まりッ!」 「うっ……」 「先輩も水野との同居はどうかって言ってたじゃないッスか〜」 「言ってねえよ!」 「寮でイジメられて行き場のない可哀想なアヒルの子を助けると思って」 「虐められてねえだろ!だいたい誰がアヒルだ」 「そんなことないですよ〜。一年目からスーパーサブ扱いで来季はレギュラー確実な新人を妬む連中があの手この手で……」 「……どうでもいいけどむかつくな」 「ねえ、置いてくださいよ。次のところが決まるまででもいいから」 縋るような視線を向けてみせると、三上は苦虫を潰したような顔をしてみせてから舌打ちし。 「仕方ねえな……」 「やったー!!」 どさくさに紛れて三上に抱きつく。三上はされるがまま、溜め息をついた。 「ああ、もう、相変わらずお前の思考回路はさっぱりわからん。なんでわざわざ好き好んでこんなとこへ引っ越してくるんだか……」 ――三上先輩がいるからに決まってるじゃないスか。 鈍いこの人にそのまま告げても、きっと真意は伝わらないだろう。 藤代は三上を抱き締めながら少しだけ苦く笑う。 それでもこれからチャンスは十分にあるのだ。 時間をかけて少しずつこの人の領域に入り込んでいけばいい。 ――間宮!お前には負けないからな……!! ――2へ続く。 |
|